コーヒー焙煎の見学に行って来ました(かしの木学園)

こんにちは。

昨日から京都は梅雨の晴れ間で久しぶりに良い天気。風も爽やかで過ごしやすいです。

八坂神社や知恩院の周辺は、少しですが観光に遊びに来てる人を見かけるようになりました。


ごろねは、作業所で作られた雑貨やコーヒーを販売するお店なのですが、今回はコーヒー豆を作っている作業所に見学に行かせてもらいました。

先日伺ったのは、中京区にある「かしの木学園」です。

かしの木学園のみなさん、お忙しい中いろんなお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました!


かしの木学園さんでは、毎週火曜日と金曜日、それそれ4名ずつでコーヒーの仕事を行っています。少人数での作業なので、ゆったりと、いろんなことを話しながらできるのが良いところです。

作業の前にきちんと手を洗い、自分のエプロンとバンダナを着けて仕事に取り掛かります。


コーヒー豆の良い豆と悪い豆を選別することをハンドピックというのですが、この仕事は良い豆と悪い豆の境目が曖昧なため、判断するのがすごく難しいとのこと。

悪い見本を見せてもらいましたが、これを一つひとつチェックしていくのはかなり大変そうです…


「カビが生えている豆、欠けている豆は悪い豆だから省きます。こういうのが入っていると美味しくならない。」と教えてもらいました。

「お昼ごはんを食べたあとだけど、眠くならずに仕事出来ます。」と慣れた手つきで豆を選別していきます。
お昼ごはんには、同じ作業所で作っている手作りのパンも出ます。バターロールが一番のお気に入りです。
誕生日の日は、お昼ごはんに好きなメニューをリクエストできるそうです。みなさん毎年それを楽しみにしています。
「いつもは3時半まで仕事だけど今はコロナだから1時間早く終わる。」と少し残念そうでした。





ハンドピックの次は計量を行います。

デジタル計量機で豆を決まった重さに計り、袋に分けていきます。

計量の作業は、「1g」の重さの感覚が分かりにくく、最初はとても苦戦したそうです。

職員さんがメジャーを使って目に見えるようにしながら、数字のことを理解していきました。

始めたころは「1g足りない」時にどのくらい豆を足せばいいのか分からず、ドバーッと豆を追加してしまっていましたが、今は細かい感覚が分かるようになりスムーズに計量されていました。

計量し終わった袋は他と混ざらないように端に置いたりして、自分たちで工夫しながら仕事に取り組まれていました。

「お菓子工場で40年くらい働いていたから、コーヒーの仕事は難しくない。」と、スイスイ計量していきます。


ケーキ柄のバンダナをした彼女は、いつもと違う場所に行ったり、知らない人と話すのが少し苦手。

でも今はコーヒーの仕事を通して、人に話しかけたり、何かお願いしたり、物を借りたりできるように練習しているところです。

歌うのが好きなのでコロナが落ち着いたら「早くカラオケに行きたい」と話します。

みなさん歌やダンスが大好きなので、みんなで旅行に行った時は、宴会場でエアギターやダンスでものすごい盛り上がります!



次は外に出て焙煎機で豆を焙煎します。「ボタンはここを押すんだよ」と教え合いながら作業をすすめます。そのあと、豆をふるいにかけます。コーヒー豆のいい香りが充満してきました。


コーヒー豆を入れる袋に、かしの木学園オリジナルブレンドコーヒー「コロコロブレンド」のハンコを押していきます。
ハンコを押すのも手作業で全て仕上げています。

かしの木学園さんがコーヒーの仕事を始められたのは4年前から。初めは難しかった作業もやり方を工夫したりしながら、だんだんと慣れて来てできるようになってきたそうです。


コーヒーは味が苦手な人が多く、自分たちで作ったコーヒーを飲むことはあまりないとのこと。でも誰かに飲んでもらえるのは嬉しいから、配達に行くのがみなさん大好きです。

ごろねにも配達に行きたいと言ってもらい、とても嬉しいです!

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雑貨屋 ごろね

障害のある人が働く作業所で作った雑貨とコーヒーの販売 京都・東山 三善(みつよし)路地 2020年7月23日にオープンしました。