第15回 障害者の参政権保障
東京に住んでいた頃、選挙の時期になると投票入場券(投票案内)が届きました。
それは京都 に住んでいた時のハガキとはちがい、封筒が届き、中には投票所等を書いた紙が入っていました。
これだけの情報ならハガキとは変わらないのですが、ちがったのは封筒そのものに視覚障害 があっても投票入場券だとわかるように端に切り込み等が入っていたり、中の紙に障害のある人 が投票に行きやすいようにいくつかの案内がしっかり書いてあったことでした。
投票入場券は自 治体によってちがうようで東京都内でもそれぞれちがいますが、京都のハガキと比べると障害者への配慮はされているなと感じました。
障害をもつ人の参政権保障連絡会によれば、日本の投票方式は、「投票所での投票」と「投票用紙への自筆による候補者名の記載」を原則としていますが、北欧などでは、すべての 有権者が投票所だけではなく郵便投票など様々な方法によって投票が認められてお り、政党や候補者もシンボルマークがあって、それを選べば投票できるなど、柔軟な対応がされているとのこと。
また、以前の選挙で、島根県浜田市では、投票所までの移動が困難となっている人に対して、市町村の判断で、投票所への巡回・送迎バスの運行、 投票所までのバス、タクシーの無料乗車券の発行などが行われた、ということです。
障害者は、投票するだけでなく、選挙の情報を得たり、支持する人を応援したり、議会で活動したりすることにも障壁があります。
自治体によっても差がありますが、東京の投票入場券や島根での事例をみると、京都でも障害者の選挙・政治に参加する権利(参政権)を保障するために、 もっとできることがあるのではと思いました。
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