第14回 心を動かすもの
脳性まひと知的障害のあるMさん(30代)はグループホームに暮らしながら作業所に通ってい ます。
毎日通っているものの、これと言ってお気に入りの作業がないようで「〇〇しましょう」と声をかけても、反応が薄かったり、「やらない」と拒否したりすることがあります。
職員もいろいろ本 人の関心のあることを探りながら関わりますが、なかなか手応えがありません。
それでも「これができたら職員の〇〇さんに見せに行こう」と伝えたり、好きな歌をうたいながら 関わると、がんばる姿がありました。
Mさんは普段「今日の泊まり(夜勤職員)誰?」や「明日パ ン?」などたくさんの質問をして、職員とのやりとりを楽しんでいます。
作業もその内容そのものよりも職員とのやりとりを楽しめるかどうかが大切なようです。
本人の関心が向く作業内容を探りつつも、この人とならやってみようという心が動く関わりを大事にしたいと思います。
雑貨屋 ごろね
障害のある人が働く作業所で作った雑貨とコーヒーの販売 京都・東山 三善(みつよし)路地 2020年7月23日にオープンしました。
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