ごろね通信で連載している『ごろねスタッフの雑記帳・ひなたぼっこ』の第13回目です。
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第13回 通う場所がある意味
「養護学校卒業後に日中に働き、通う場所がない」。
そんな時代に家族や関係者が障害者の卒業後に通う作業所をつくってきました。
それから半世紀以上が経つ現在、日中の施設は増えてきたものの、まだ不十分な状況が続いています。
私が勤める地域では、特に重度知的や身体障害 のある特別支援学校卒業生を受け入れる施設や職員体制が足りず、進路が決まらない状態です。
通う場所がないと、常時見守り等の支援が必要な人は、家族がその支援を担わざるをえなくなります。
ひとり親や高齢家族の介護も必要な家庭だとしたら、その生活は極めて困難な状態に陥ります。
通う場所を保障するために今、関係者が奔走しています。
作業所に通うこと、通う場所があることは、それだけで障害のある本人だけでなく、その家族や関係者にとってとても大きな意味があります。
誰もが安心して暮らせる社会は、必要な施設と支援、そしてその体制を整える制度と予算 によって実現できると思います。
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