ごろね通信で連載している『ごろねスタッフの雑記帳・ひなたぼっこ』の第12回目です。
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第12回 ユルさの魅力
私の勤める障害福祉現場では、作業や活動をがんばることで働く手応えを大切にしていますが、ときには調子が悪かったり、やる気が起きなかったりして、その日にやりきる作業ができないときもあります。
そんなときは、無理に作業に向かってもらうのではなく、その日の状況に合わせてペースや内容を変えたりして、その時々でできること大事にしています。
職員が決まった作業をやりきることにこだわってしまったり、ノルマや作業効率を追求しすぎてし まったりすると、障害のある人に合わせた仕事ではなく、数字や職員が求める仕事に合わせたも のになってしまいます。
そんなときは支援に余裕がなくなり、職員都合で動いてもらうことや指示的な言葉かけが多くなりがちです。
その日に合わせて柔軟に作業を変えたり、一服したりできる「ユルさ」があることが作業所の魅 の一つだと思います。そのユルさがあることで、職員にも余裕ができ、障害のある人が今どんな状況なのか、どう思っているのかに気を配ることができ、本人に合わせた仕事が保障できるようになるのだと思います。
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