ごろねスタッフの雑記帳・ひなたぼっこ【第6回 作業所に通うこと】

ごろね通信で連載している『ごろねスタッフの雑記帳・ひなたぼっこ』の第6回目です。


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第6回 作業所に通うこと 

精神病院に長く入院していた知的障害のあるTさん。退院してグループホームで暮らすことにな りました。
はじめは生活環境が変わったことや服薬の影響で、なかなかこちらの言葉が入りません。
意識がもうろうとして、よだれが出たり、一人でつぶやく姿がありました。
しかし、ホームから 作業所に通い始め、朝起きて、日中に活動し、夜はつかれを癒す、というサイクルができてくる と、1ヵ月ほどで意識も明確になり、これは嫌い、あれは好きなど、言葉が出るようになってきました。
歩行も当初はフラフラだったのが安定し、走ることもできるようになりました。 
Tさんを通じて、暮らしの場が安定することはもちろん、日中に作業所という通う場があり、仲間や職員と活動する、そのことだけでも大きな意味があることに気づきました。

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